青空の下一緒に歩こう(第6章 かまってもらいたくて)

1 その日からよしきさんは電車に乗ると、ある行為を繰り返しするようになった。右手を上下、左右にゆらす

 のだ。 よしきさんは笑いながらなお繰り返す。そんなよしきさんに私は笑顔を返した。しかし私は彼の笑顔

 の意味をはき違えていた。

2 よしきさんは一層同じ行為を繰り返し、こちらを見て笑っている。そう彼は、私に 親しみの笑顔を返してく

 れたのではなく、こちらが反応するのを見て、かまってくれたのだと思い、さらに繰り返していただけだった

 のだ。それがわかってから、私は一切反応しないようにした。よしきさんの行為を見ても、視線を合わせず

 関心のないよう装った。

3 しばらくすると、それらの行為は収まった。問題になる行動に肯定的に反応して しまうと、かまってくれのた

 と思い、同じ行為を繰り返すことが多いので気を付けたい。

 

 

 

 

 

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