1 ご本人の居場所は・
現在、知的障がい者の多くは自宅で生活しています。私がガイドヘルパーとして担当している方
のほとんどが親や兄弟と共に自宅で生活しています。親はいつまでも生きていられるわけではあり
ません。兄弟も結婚などで生活を別にせざるを得ないこともあるでしょう。その場合、自宅で生活
しているご本人はどうなってしまうのでしょうか。
2 地域共生の現実
ご本人にとっては、生まれた家で生活し続けられることが望ましいにきまっています。地域で助
け合う、助け合ってその地域で生活し続けられるという「地域共生」ということが言われるように
なってきました。日本では「少子高齢化」が急速に進んでいます。そもそも自分の家族の面倒をみ
る担い手が不足しているのです。マンパワーの不足は深刻です。
また老老介護で困り切っているところに障がい者が地域で暮らすようになっても、マンパワーの
不足でそこまで配慮が行き届かないことが考えられます。
3 必要なものは「入所施設」
ご本人のご両親にとって心配なのは、自分たちが亡くなった後、残されたご本人はどうなるのか
ということです。地域の厳しい現実を考えたとき、ご両親もご本人も安心できる解決策は、専門的
知識を持った人たちがいる「入所施設」を作っていくしかないと考えます。
4 知的障がい者に対する理解を深める
そういった施設を建設しようとすると、近隣住民の反対運動が起きるケースもあったと聞いてい
ます。知的障がい者に対する理解はまったくと言っていいほど進んでいません。知的障がい者にか
かわる仕事をしている我々が社会に対して発信していく必要があると考えます。
これまで先人たちが積み上げてきた福祉制度を我々が受け継ぎ、次に進めていくために、まずは
福祉に関係する人たちが様々な垣根をのりこえて、協力していく必要があると強く思います。その
ためにも、今自分ができる発信を続けていきます。