1 歩道を歩いていると、小さなお子さんを乗せた自転車が走ってきた。私はいつものように歩道の
端に身を寄せた。

2 私を見た自転車は一時停止し、お母さんはニッコリを微笑み、「どうぞ」と言ってくれた。私は
戸惑ってしまった。いつもならスピードを緩めないで脇をすり抜けていく人ばかりなのに・・。

3 今年の4月に、自転車の歩道通行について法律改正があり、違反行為があれば「反則金」がか
されることになった。そもそも歩道は「歩行者のためのもの」だ。自転車は「専用のレーン」の
整備が十分ではないため、これまで自転車の歩道通行は「黙認」されてきただけである。自転車
が歩道を通行する場合には「徐行」する。歩行者がいれば「一時停止」する。これらの基本的な
ルールが守られず、歩道上の事故が絶えないことから法律が改正された。

4 今でも歩行者を見て、徐行、一時停止する自転車はほとんとない。自転車が車道を通行すると危
ないのでこの法律改正はおかしいと言っている人も多い。「自転車は歩道を走るな。」と言っている
わけではない。
「あなたは基本的なルールを守っているんですか。」
「歩道は誰のものなんですか。」
