代打「ケイン」

1 6月21日、私はハマスタにいた。もちろんタイガースを応援するためだ。試合はタイガースが2
 点を先行したが、ベイスターズも1点を返し、接戦のまま終盤に進んでいった。
2 ベイスターズの攻撃、ノーアウト、レフト前ヒットだ。レフトを守っていた福島圭音(ケイン)選
 手は、セカンドに悪送球、ランナーを得点圏の2塁まで進めてしまった。すぐに監督が福島選手の交
 代を告げた。
3 試合後、映像を見ると福島選手はタオルで顔を覆っていた。「泣いている。」試合後、ピッチャーの
 高橋選手に頭を下げている様子もうつされていた。

4 甲子園に戻った福島選手は、繰り返し守備の練習をしたそうだ。試合終盤、代打が告げられた。代
 打「ケイン」。大きな歓声が上がった。皆、ハマスタで何があったのか知っている。「打ってほしい。」
 打席からは気持ちが伝わる。福島選手が打った打球は、1、2塁間を抜けていった。胸が熱くなった。
5 ミスをしない人はいない。それを受け止め、前に進める力に変えられるのかが大切だと思う。ケイ
 ンは「ガッツ」を見せてくれた。自分もこうありたい。

 

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