1 知的障害があるといっても、その特徴は人それぞれです。手を取らないと歩けな
い方もいますし、スタスタと一人で先に歩いて行かれる方もいます。今の移動支援
は、外出支援する際には手を引いて、本人の安全を確保するという方法が多いです。
2 私はこう考えています。一人で歩くことができる方にはできるだけ手助けしない。
自分でできることは、なるべく自分でやっていただくようにしています。
いつでもそばに支援者がいられるわけではありません。ご本人の親御さんさんもい
つまでも生きているわけではありません。一人で出来ることが少ないと、いやおうな
しに住み慣れた家を離れ、グループホームなどの施設に入所せざるを得ません。ご本
人の立場にたってみると、「少しでも長く住み慣れた家で暮らしたい。」と考える方が
多いのではないでしょうか。そのためには、少しでも一人でできることを増やしてい
く必要があります。
3 常に手を引いていけばその場はそれですむのかもしれませんし、ご本人が外出さ
れる際の安全のためにはそうすべきかもしれません。 しかし、「支援」とは、「支え
て、授ける」と書きます。安全な移動を支えることはとても大切です。それと同じぐ
らいに、本人のためになることを教えていくことも大切と考えます。
一人で歩くと、自分はヘルパーよりも早く歩いていることがわかります。後ろを振
り返り、立ち止まっていてくれる場合もありますし、戻ってきてくれる場合もありま
した。たくさんのことを気付いてほしい。少しでも長く、自分の住みたいところにい
られるように。