瞳から想いがこぼれた

1 一人の選手の瞳からとめどなく涙がこぼれた。何度も何度も両手で涙をぬぐう

私は先週の土日、女子バスケの試合観戦のため大田区総合体育館にいた。上のクラス

への昇格をかけた大事な試合だ。試合は二転三転した。ホームチームの2点リード、

残り30秒。会場から悲鳴が上がった。相手チームのスリーポイントシュートが決ま

ったのだ。残り10秒を切った。誰もあきらめてはいなかった。最後の最後にホーム

チームが再逆転した。大歓声だ。その選手は、満面の笑みと共にしきりに両手で涙を

ぬぐう。それほど劇的な試合だった。翌日の試合に勝てば昇格確定だ。

2 翌日も試合は白熱した。超満員の会場は大いに盛り上がった。何とかリードを守

り切ったホームチームが勝利した。昇格決定だ。全員笑顔だ。チームは常勝だったわ

けではない。うまくいかない試合も多かった。ようやくたどり着いた笑顔だった。

3 その選手はチームの中心選手、東京オリンピックの銀メダリストだ。右足にはい

つもサポーターがあった。無理をしながら試合に出続けたのだろう。試合中、何度か

チームメイトに肩をかかえながらコートを後にすることがあった。

 両目から想いが溢れ出す。チームのためにすべてを投げ出してきた証だ。その名は

本橋菜子(東京羽田ヴィッキーズ・12番)選手。これからも若い選手にその背中を

見せ続けてください。本当におめでとうございます!良かったですね。

 

 

 

 

 

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