1 利用者の方と食事をして店を出ようとしたとき、彼が大きな声で「こっち」と指を
さした。帰る方向を指し示してくれたのだ。
2 こちらを見て不思議そうな顔をしている2人の男性が目に入った。笑っているように
も見えた。彼は善意で私に帰る方向を教えてくれた。2人の男性は彼が知的障害者であ
ることはわかっていないのだろう。ヘルプマークは見えていたはずだ。
3 好奇に満ちた視線は私たちが店を出るまで続いた。正直腹が立った。彼は普通の人
間だ。そんな好奇の目でみられる対象ではない。家族がそれを見たらと考えると辛か
った。
4 知的障害者と言われる人は、周りの状況を見て話すことは難しい。その時に思いつい
た言葉が出てしまうことが多い。外見上は青年に見える男性が「こっち」と言えば滑稽
に見えたかもしれない。それは彼の精一杯の表現だ。
5 周りの人に少しでも理解してもらえるよう、家族が辛い思いをしないよう、これから
も書き続けたい。