1 午前11時、名古屋駅に集合した。2人ともそれぞれ応援するチームのユニフォー
ムを着ている。気合十分だ。
2 私は目の不自由な人と行動するのは初めてだった。「安全第一」と言い聞かせる。
はるちゃんは、私の肩に手を置いた。
3 私が先導役だ。「段差があります。」、「もうすぐ階段です。」、「ホームと電車の間に
スキマがあります。」。具体的に、わかりやすく、路面の状況を説明する。
4 いくつもの段差を乗り越えて、球場が見えてきた。

5 黒い土、緑の芝生、見上げると青い空、甲子園球場だ。。はるちゃんは、スマホで
ラジオのアプリを起ち上げる。試合の状況を知るためだ。カバンからメガフォンも取り
出した。さあ、応援が始まる。

6 はるちゃんは、大きな声で応援歌を歌っていた。点が入ると、周りの人と一緒に喜ん
でいる。野球を心から楽しんでいた。
7 試合終了後、はるちゃんは言った。「また、来たい。」