1 はるちゃんを先導するとき、私は点字ブロックの上を歩くようにしている。その方が
はるちゃんも歩きやすいと思ったからだ。
2 ところが、ところがだ。ブロックの上には人がいる。私たちを見ても、道を空ける
そぶりはなかった。
3 点字ブロックは、目の不自由な人にとって「線路」だと言われている。「かけがえ
のない道」なのだ。
4 加えてはるちゃんは、「白い杖」を持っていた。「白い杖」は、自分が視覚障がい
者である証であると言われている。多くの人たちは「白い杖」の意味を理解していな
い。
5 点字ブロックの意味は理解していても、「どんなに大切なものか」は理解されてい
ない。
6 少しでも多くのひとに理解してもらえるように、私ははるちゃんと点字ブロックの
上を歩き続ける。