マーさんと歩く⑥(ごめんね マーさん)

1 とにかく暑かった8月のある日、私はマーさんたちと東京ドームに行った。試合開

始は14時だ。マーさんには目の病気があり、視覚が十分ではない。それでも、ラジオ

を聴きながら、大きな声で応援歌を歌う。今日もいつも通り野球を楽しんでいると思っ

ていた。

2 帰りの車中で、「ラジオがないときついね。」という声を聞いた。私は、思わず「

今日ラジオ中継はなかったの。言ってくれれば良かったのに。」と言ってしまった。

3 マーさんは言う。「聞きにくかった。」と。逐一試合の流れを聞きたかったがそれ

では私に手間をかけてしまう。気を遣ってくれたのだ。

4 親しい関係であってもこれである。知らない人に尋ねることは思っている以上に

ハードルが高い。「トイレはどこ?」、「これはクリームパン?」視覚に障害がある人

は「表示」が見えない。困っている様子の人がいたら、声掛けができるといいと思う。

 

 

 

 

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