◆1 私は昨年11月中旬に歩道で転倒して、両手に深い傷(両手指打撲、右手薬指複
雑骨折)を負った。緊急で見ていただいた先生からは「手術するしかない。」と言われ
ていた。
◆2 私にはどうしても手術を避けたい理由があった。私は「1万人の第九」の合唱団
に入っており、下旬にはリハーサル、12月初旬には本番が控えていたからだ。
◆3 私は先生に恐る恐る聞いた。「手術は避けたいんです。」。先生は、「方法はないわ
けではない。」と言われた。私は、「その方法でお願いします。」と先生に伝えた。先生
は、「これから大変ですよ。」と言われた。私は、「それでもお願いします。」と頼み込ん
だ。
◆4 先生は、部分麻酔をしてくれ、骨の状態がわかる映像を見ながら、先生自身の手
で骨を付けてくれた。まさに神技だ。
◆5 骨が完全にくっつくまで、半年間、名古屋市八事にある大きな病院に通い続け
た。「骨がつきましたよ。」。先生の明るい声は今も忘れられない。澤田先生、患者に向
き合っていただき本当に感謝です。ありがとうございました。
◆6 痛い目にあった私は、再度転倒しないよう日頃から気を付けていた。10月下
旬、重たい荷物を送り届けた帰り道、また激痛が体中を走る。前回と同じ個所だ。時
期も昨年と同じ。「1万人の第九」の本番が近いことも同じだ。私は途方に暮れた。
◆7 私は病院に急いだ。先生からは「右手小指の骨折です。ただ手術の必要はあり
ません。」。レントゲン写真を見ると、前回骨折した箇所の骨はついたままだった。思
わず涙がこぼれた。澤田先生が助けてくれた。1度ならず、2度助けられた気がした。
◆8「第九」は、「歓喜の歌」と言われている。人と人とが出会うキセキ、力を合わせ
る喜びを表現していると言われている。本番までは、十分に注意して、本番では、私を
助けてくれた澤田先生、そして私をこれまで支えてくれた人たちに感謝して、「ありがと
う。」の想いを歌いたい。
これまで支えてくれた方々、そして澤田先生。
本当にありがとうございます。
「本当にありがとう。心から」。
