1 私は愛するチームの応援のため名古屋駅の構内にいた。新幹線で新大阪に向かう
ためだ。ホームに向かって歩いていると、年配の女性に声をかけられた。「阪神ファン
ですか。」私は大好きな「梅野選手」のユニフォームを着ていた。
2 女性の隣には「車いす」に乗った男性がいた。その男性は、「首」と「手」が車いす
に固定されている。大きなけがをされたのだろう。女性は男性に話しかける。「トラがい
るよ。」。車いすには「虎が乗っています」というステッカーが貼ってあった。
3 私は男性に話しかける。「優勝しましょうね。」。その男性は、全身を使い、精一杯
のリアクションでこたえてくれた。きっと自分も応援したいに違いない。その思いが伝
わり、思わず泣いてしまった。
4 「生産性のない人たちは存在する価値がない。」と「障害者」、「高齢者」のような力
の弱い人たちを排除しようという動きがある。いまは「外国人」を標的にしているが、
それが「障害者」、「高齢者」にかわる可能性だって高いと思う。
5 みんな「生きてる。」。いなくなっていい人なんていない。