命がけの勝負

1 4月18日、19日、私は甲子園球場にいた。デッドボール、森下選手の頭部にだ。甲子園が静まり
 かえった。森下選手はしばらく立ち上がれない。監督に伴われてベンチに下がった。

2 歓声が上がる。森下選手が出てきた。「良かったー。」胸をなでおろした。

3 翌日、また甲子園が静まり返った。またデッドボール、近本選手の左手首にあたり、近本選手はうず
 くまったまま立ち上がれない。ピッチャーは、帽子をとり謝罪したまま、茫然とマウンドで立ち尽くし
 ていた。

4 近本選手には代走が送られた。左手首骨折、前半戦は絶望とのことだ。痛い、痛すぎる。連覇を目指す
 タイガースにとって大きな戦力ダウンだ。

5 4月30日、神宮球場で藤川監督がベンチから飛び出した。2番岡城選手にデッドボール、3番森下選
 手の頭部付近にすっぽ抜けたボールが向かっていき、森下選手は慌ててよけた。デッドボールで近本選手
 が離脱しており、監督も我慢できなかったのだろう。

6 「わざとぶつけたのではない」ことはわかる。「内角」を攻めなければならないのもわかる。プロ野球
 だからこそ、デッドボールをしない技術が必要だと思う。藤川監督がベンチを飛び出したのに応じるよ
 うに、ヤクルトの池山監督がベンチを出て、藤川監督に向けて帽子を取り、ピッチャーの交代を告げた。

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